お墓の選び方のポイント

お墓の選び方のポイントとは

葬儀選びやお墓選びなど人生の最期の選択肢は間違えたくないところですが、慎重に選んでいる方でもお墓選びの失敗談をよく耳にします。 お墓に関する失敗で多いのが、病院や警察などで紹介される葬儀屋やお墓をそのまま鵜呑みにして決めてしまう場合や、実際に利用し始めた後のことをじっくり検討せずに、バタバタと追われるままに決めてしまうなどが一因となります。 気軽に買い替えがきくものとは違って、お墓は一度選ぶとよほどのことがない限りは先祖代々永続的に続くものなので、お墓の場所の選び方もしっかりしていないといけませんし、墓石の種類と価格も調べたり、お墓の知識を持つことが重要です。 お墓の探し方のポイントとして、風水を取り入れる方などは、霊園やお墓 の位置やお墓の方角にまでこだわる方もいらっしゃいます。 また、失敗しないお墓選びをしたいなら、生前からお墓選びドットコムなどの比較サイトやランキングサイトをチェックしたりというのもひとつの手段です。 最近では墓石を立てない樹木 葬 についても注目を集めていますが、やはり墓石を建てるのが一般的ということもありますし、基本的に一生に一度の買い物となりますので、後悔の無いようしっかりとお墓選びをしましょう! また、少子高齢化によりお墓を見る人がいないあるいはお墓を建てる費用がないなどの理由により、集合墓、合葬墓、総墓などと呼ばれることもあるお墓を共同で持つ共同墓地が注目されていますが、NPO法人のスノー ドロップが共同墓地の建立、運営を行っていますので、共同墓地について気になる方はチェックされると良いと思います。



お墓の種類と値段

お墓の値段を構成するものは、お墓を建てる墓地の広さ、お墓に使う石材の種類、墓石の大きさ、墓石の形やデザインなどがあります。 そのため、一概にこの燃段!というのが出しにくいの現状となりますので、基準となるお墓の値段を確認しながら、ご自身の予算を元に考えていく必要があります。 また、基地の料金は選ぶ墓地によって異なりますのでお墓参りに通いやすい墓地や先祖代々の土地などで絞ると良いですし、墓石の石材・大きさ・形・デザインは石材店によってピンキリなので、値段をみながらお好みの石材店を探すことになります。


墓地(霊園)の種類と値段

墓地(霊園)には、公営墓地、民営墓地(民営霊園)、寺院墓地の3つの種類の墓地があります。


公営墓地とは

  • 都道府県や市町村などの地方自治体が管理・運営している墓地
  • 公営というだけあって、永代使用料や管理費が安いのが特徴
  • 宗教的な制約がない(宗旨・宗派による申し込みの制限がない)
  • 条件が厳しい(遺骨があること/お墓の継承者がいること/現住所が該当の都道府県にあること…など)

民営墓地(民営霊園)とは

  • 宗教法人や財団法人が経営している墓地
  • 公営墓地と比較して永代使用料や管理費などが高い
  • 宗教的な制約がない(宗旨・宗派による申し込みの制限がない)
  • 公営墓地と比較して条件が少ない

寺院墓地とは

  • 寺院が管理している墓地
  • 寺院墓地を利用する際には寺院の檀家(だんか)となる必要がある
  • 寺院の境内にお墓がある場合が多くお墓の管理が行き届いている
  • 檀家となる費用は、入檀料、護持会費・維持費、寺院行事や法要の際のお布施などがあるが寺院によって違うので確認する必要があります

お墓(墓石)の種類と値段

お墓を選ぶうえで、墓地の場所選びと並んで重要となるのが、墓石選び(銘石選び)です。 墓石の種類でおすすめなものはたくさんありますが、墓石はお墓のメインとなりますし、デザインなども含めてパッと見でその価値が伝わったりもしますので、慎重に選びたいところです。


墓石(銘石)の種類によって値段が異なる

お墓(墓石)の種類

墓石(銘石)には、黒っぽい石もあれば白系の石、グレー、黄土色、赤系などさまざまな色の種類があります。 重厚な色にしたい!さわやかな白にしたい!高級感のある色にした!など、墓石の色については好みがありますので、カタログ写真・墓石サンプル・石材店などで実物の石を確認するなど、しっかりとチェックしましょう。 なお、石は濡れると色が変わりますので、雨の日の墓石の見え方などにもこだわる方は、濡れた場合の見え方の写真や小型の墓石サンプルへの水かけなどで、あらかじめ実際の濡れた墓石の見え方なども確認すると納得がいくかと思います。(多くの石は、濡れると元の色よりも濃いめの色になります) 見た目の美しさだけではなく、吸水率、圧縮強度、見かけ比重などの実用性も考慮して選ぶ必要があります。 また、地域(都道府県)によって有名な石材も異なりますが、墓石の種類 でおすすめなのは、庵治石、伊達冠石、大島石、浮金石、天山石、真壁石、万成石、本小松石、北木石、稲田石など全国的にも有名で人気がある墓石です。 最近では国産だけでなく、外国産の流通も盛んです。


お墓(墓石)の値段の目安

墓石の値段はピンキリですが、100万円~200万円が50%以上と約半数を占め、200万円~300万円未満が約20%弱、100万円未満が約20%強、その他となっています。 価格には地域差があり、また、石の種類、石の広さ(石の使用量)、墓石の加工の有無などによって、さらに価格が分かってきます。


お墓(墓石)のデザインによって値段が異なる

こちらは墓石の加工も関わってくる問題ですが、墓石のデザインには和型や近年人気の洋型などさまざまな形の墓石デザインがあり、デザインによって料金も異なり、複雑なデザインほど費用がかかります。 なお、イオンなどの大型量販店や大手の石材店などでは、墓石のデザインや墓石の種類などがあらかじめ型として決まっているため量産できることもあり、一般的な石材店などよりもお安く墓石を購入できるケースが多いので安いお墓を捜している方にとっては最適です。 職人さんの手彫りは工数などもかかるので当然、値段が高くなりますし、大型機械である程度自動で作るようなものはその分、値段は安くなります。 また、ご自身でデザインされて特別注文で墓石を作る…といった場合には一点モノとして、特別な料金がかかりますのでご注意ください。


納骨堂のお墓の種類と値段

最近、話題となっているのが、個人やご家族で遺骨を室内に納骨できる納骨堂のタイプのお墓です。 お墓参りに行けないため、お墓の花を供えることもできない、お墓の掃除も行き届かない…など、少子化によるお墓離れなども進んでおり、そういった方からも人気となっています。 納骨の種類にはたくさんありますが、そのなかでも納骨堂のタイプのお墓には、仏壇式、ロッカー式、機械式、位牌式、合葬式などがあります。


仏壇式

  • 個別の納骨ができる
  • 仏壇式は2段組みになっていることが多く、上段に仏壇や位牌等、下段に遺骨の入った骨壺を納められるようになっています。
  • 複数人数の遺骨を納められるので先祖代々のお墓として利用できます
  • 費用はほかの納骨堂よりもお高めです

ロッカー式

  • 個別の納骨ができる
  • お墓をロッカーのような小スペースに収める方式の納骨です
  • 納骨堂のなかでも費用はお安め
  • 基本的に収められる人数に制限がある

※ロッカー墓地、ロッカー式墓地と呼ばれています


機械式/自動搬送式

  • 普段は別の場所に保管されている納骨箱がICカード1枚で礼拝ブースにセットされる
  • 費用負担が少ない
  • 承継者がいなくても利用できる

位牌式

  • 内仏様の周りに位牌を立てて遺骨自体は別の場所に保管されている
  • 省スペースのためロッカー基地よりもさらにお安い費用で済む
  • 三十三回忌などの法要を区切りにその後は合同位牌としてほかの方々の位牌と供養されることが多い


永代供養のメリット・デメリット

永代供養とは

核家族化や少子化が進み、お墓を建てても承継者がいない、また遺族に墓参りなどの負担を強いたくないといった理由などから、利用される方が増えています。 なお、永代と言っても必ずしも未来永劫、永久的にというわけではなく、期限は33回忌までといったところもありますので、利用される場合には事前に確認が必要です。 永代供養には、屋内型と屋外型があり、屋内型で納骨壇型の場合は屋内なのでお天気が悪い場合でも気軽にお墓参りができます。


永代供養の安置法とは

墓石安置型:通常通りお墓を建てたものに永代供養が加わったもので、万が一お墓の継承者が不在になった場合でも、寺院や霊園が永代供養を行ってくれます 合祀型(合同墓):他の方の遺骨と一緒にあわせて埋葬します。そのため、後から遺骨を取り出すことができず分骨できません。 個別安置型 :一般のお墓のように墓石を建てて遺骨を安置する方法ですが、17回忌、33回忌、50回忌など一定期間が経過すると他の方の遺骨と一緒に祀られます 集合安置型:骨壺などの個別に遺骨を収めることのできるものに遺骨を納め、個別に石牌を用意して、一つの場所に他の方の骨壺や石牌とまとめて安置します。改葬や分骨にも対応可能です


永代供養のメリットは

  • お墓を建てるよりも費用が安い
  • 継承者が不要
  • 配偶者や子供など遺族の負担を減らせる
  • 宗教や宗派が問われないので利用しやすい
  • 管理者が供養してくれる
  • 生前に申し込み可能

永代供養のデメリットは

  • 合葬の場合は他の方の遺骨と混ざってしまうため、遺骨を取り出せない
  • 個別で納骨されていたとしても一定の期間が経過すると合祀される