戒名ってなに?

戒名とは?

仏教においての戒名(かいみょう)とは、仏教徒になった証として授かるもので、もともとは生前に与えられるものでした。 しかし、日本では、死後に成仏するという思想があるため、基本的に生前には戒名は授からず、故人に戒名を授ける風習があります。(生前戒名といって、生前に戒名を授与いただくことも可能です) 戒名は、本来であれば寄進額や生前のお寺との関わりの深さによって、ランクの高い戒名を授与されていたといった経緯がありましたが、現在では戒名料を多く支払えばいただけるといった事実があります。 なお、浄土真宗においては法名(ほうみょう)、日蓮宗においては法号(ほうごう)と呼ばれています。


戒名って必ずつけないといけないですか?

戒名は、必ずつけなければいけない!ということではありません。 そもそも、出家するといただく名前が戒名となるので、仏に帰依(仏教を信仰)しないのであれば、戒名は不要なのです。 つまり、仏教を信仰していない方であれば、無理に戒名をつけていただく必要はありません。 ただ、普段から特に仏教を信仰しているわけではない場合でも、日本では葬儀の約8割は仏式で行われていると言われていることもあり、寺院の僧侶にお願いして葬儀を行う場合に、戒名をつけないと怪訝な顔をされることもありますので、事前にしっかりと伝えておくとスムーズです。 なお、戒名を記した位牌が一般的となりますが、戒名がない場合、位牌には本名を記すことになります。